明けましておめでとうございます。
2011年は未曾有の大災害がありました、東北地方太平洋沖地震です。地震による被害、津波での被害、また、それに起因する福島第一原発の事故により引き起こされた放射性物質による土壌の汚染、農畜産物、水産物の汚染は未だ終息が見えません。
地震、津波により被害を受けた家屋などの瓦礫の処理も遅々として進んでないようです。また、政府発表によりますと福島第一原発は冷温停止をしたと言うことですので、一段落したことになりますが、放出された放射性物質による汚染を除去する事は未だ敵いません。
放射性物質により汚染された田畑での作付けを取りやめる積もりでいた農家の方も、政府自治体の検査により大丈夫だという情報により作付けを行ない収穫をしたものの、やはり、放射性物質による汚染は免れず収穫した全てを廃棄しなければならない等という場面もありました。
2010年に壊滅的な打撃を受けた宮崎県も回復はまだ先の見通しであり、加えて、昨年は大地震による被害です、今年2012年にはこのような大災害のないことを祈ります。
さて、大災害により日本の経済は停滞ムードでその影響を大きく受けた外食業界でしたが、年末に近付き徐々に客足も回復をしてきたようで、売上も昨年並の店が多く見られました。春先の影響を考えるとかなり盛り返したのではないでしょうか。
今年の業界を占ってみたいと思いますが、まず最初に、例年の如く明治神宮に初詣に参りましたら、パンケーキのエッグスンシングスには長蛇の列が出来ていました。未だパンケーキの人気衰えずと言うところです。
ここの所グルメバーガーの出店で新しいハンバーガーの需要が喚起されました。そのハンバーガー業界はウェンディーズの再上陸もあり、年末にオープンしましてまずまずの出足であるようでした。ハンバーガーは今年も面白い展開をしそうです。
ここの所、目につきますのはワインを取り上げたカジュアル・レストラン、ワイン・バー、居酒屋の台頭です。
焼酎のブームが去ったという事とハイボールの人気も一段落、日本酒の人気も回復基調ではありますが、それを上回るのがワインの人気であるようです。
ワインに注目してラーメン店でありながらワインを提供する店もあり、ワインを一部のワイン好きが集まる店舗に独占させておくのは勿体ない、リーズナブルに良いワインをメニューに載せることで、客単価のアップをはかり売上を押し上げる事ができると考える人が多くなったようです。
また、海を隔てた隣国である中国は大ワインブームです。ヨーロッパ始めワイン生産国の中国への売り込みは凄まじい物があり、日本のマーケットよりは中国へと草木もなびく状態です。しかし、その中国の観光客が押し寄せる日本です、日本のワインの消費に中国の観光客が一役買っているのではなかと言うのは穿った見方でしょうか。
ともあれ、国産ワインも品質が向上し、生産量も増えています。このままワインの消費が増えることで業界の景気向上に今以上に寄与していただく事を期待しましょう。
酒税法の改正で規制が縮小され大きなブームとなったクラフトビールでしたが、大手メーカーの味には勝てず既にブームは去ったと思っていました。しかし、クラフトビールのマーケットが静かに伸びているようです。幾つかクラフトビールを扱う店も出ています。今度のクラフトビールのブームはトレンドとなって大きなマーケットを確保できるでしょうか。
さて、ここ数年延び続けているのが居酒屋です。しかし、昨年度の業態別倒産店舗数で一番多くの割合を締めたのは居酒屋です。大型チェーンの倒産はなく小型店舗の倒産が多くありました。
つまりは、独立開業したは良いが運営に行き詰まって閉店する店が増えたと言うことと、居酒屋にもはっきりと淘汰の時代が来ていると言うことです。
ちょっと目先が変わって気の利いた居酒屋であれば商売になった時代は過ぎ去り、確りとフードビジネスの基本を押えた店でないと生き残れないと言うことでしょう。他の業界から参入することは簡単ですが、その分競争が激しく、基本的な経営の知識と技術、それに加えて弛まない努力がないと淘汰されると言うことです。
牛丼に新しい波が加わりました。三光マーケティングフーズの「東京チカラめし」焼き牛丼の店が店舗数を延ばしています。すでに30店舗を超えてまだまだ出店が続いています。この焼き牛丼は帯広豚丼の牛丼版と言うことで良いのでしょうか。帯広豚丼はもっと店舗数が伸びても良いように思いますが、牛丼各チェーンが豚を煮た豚丼を出していますので、それに喰われた格好かと思います。或いは、やはり牛の方にバリューを感じる顧客が多いのでしょうか。
ところで、ゲーミフィケーション(Gamification )という言葉をご存じでしょうか。GameとCommunicationをかけた言葉です。
これは何かと言いますと、ネットワークを使ったソーシャルゲームなどでソーシャルメディアとゲームでコミュニケーションをはかるという意味にも取れますが、Education(エデュケーション:教育分野)にゲームの要素を取り込んで成果を上げている例があるように、コミュニケーション、マーケティングにゲームの要素を持ち込もうという風に解釈する方が良いでしょう。
フードビジネスで考えますと、顧客と店舗、店舗スタッフとのコミュニケーションにゲームの要素を少し加えて、より親密な関係を築くという風に考えます。つまり2011年の今年の漢字「絆」をお客様と店舗の間に築き上げるという事です。
Webサイトで割引券を提供したりメールマガジンでクーポンを送るのも良いでしょう。ツイッターでツイ割りをツイートするのも良いでしょう。しかし、それが本当にお客様との店舗の間の絆作りコミュニケーションに役立っているでしょうか。
今まで、クーポン券を無差別に配って販売促進を行なっていたのを止めクーポン券の内容を顧客が得した感を得られるように良くし、その変わりに、顧客が店のスタッフと協力してゲームで勝ちを収めなければクーポンは手に入らない、などのように使えるのではないでしょうか。ゲームはクイズでも良いでしょう、顧客の好みそうな物であれば良いわけです。
グループで参加することを前提として、勝てば、グループ全員を招待する。それもワンドリンクだけとか、一品サービス等ではなく、全て無料にするなどのインパクトのある景品の提供を行なうのが良いでしょう。但し、コミュニケーションにゲームの要素を加えると言うことで、あくまで、店と顧客のコミュニケーションに役立つような事を考えなくてはいけません。
ゲーミフィケーションにより、顧客という集団ではなく、一人一人の顧客にフォーカスして関係を築き、○○さんや△△さんという個人の優越感と達成感をくすぐり実際の利益を得ていただく。それで○○さんや△△さんにリピーターになっていただければ良いわけです。難しすぎてもいけないが簡単すぎるのは面白くありません。また、ソーシャルメディアを使ってやるのも良いのですが、ソーシャルメディアは単なる道具です、使っても使わなくても良いのです。
しかし、店舗のスタッフと顧客の数を考えますと、ソーシャルメディアを使うのが、一人一人の顧客とコミュニケーションを取るには都合が良いのは確かです。ソーシャルメディアを使わなくてもPCを使って個々の顧客データの管理は必須になると思います。ならば、ソーシャルメディアを使う方が良いのではないでしょうか。
それがTwitterであるのかFaceBookとかGoogle+、或いは自前でSNSを築くのも良いかも知れません。Twitterなどを使いますと、他の企業に顧客データを預ける事になりますので、自前でSNSを築いて顧客データを管理するのが良いように思いますが、ツールとして常に新しい機能の追加を行い時代に即して維持するためには、IT企業でなければ自社で運営するには荷が重いでしょう。
ツールとして割り切ってTwtterなどのソーシャルメディアを使うのが良いかも知れません。
と言う事で、イーコンセプトの掲げる今年2012年のキーワードは「た、ち、つ、て、と」戦略です。
2006年:「フード」「ムード」「ハード」「ノード」「カード」の「ドッドッド」
2007年:「境界」「驚嘆」「共感」の「キョウ」
2008年:「活気(かっき)」「活句(かっく)」「滑沢(かったく)」の「カツ」
2009年:「満足、魅力、無敵、明快、目標」の「ま、み、む、め、も戦略」
2010年:「つ=土の香り」「と=飛びっきり」「い=一番店」twitterのツイートならぬ「ついと戦略」
2011年:「賛同、しなやかさ、素直、成果、素材」の「さ、し、す、せ、そ戦略」
に続きまして、「た=弛まぬ努力で」「ち=力を溜めて」「つ=次のステップへスタッフ一丸となり」「て=手を携えて」「と=飛び上がる」、弛まぬ努力で力を溜めて、次のステップへスタッフ一丸となり、手を携えて飛び上がる。「た、ち、つ、て、と戦略」で行きましょう。
本年も皆様のご活躍をお祈り申し上げます。






