先日公開された「プラダを着た悪魔」と言う映画の中では、スターバックスのカフェ・ラテがヒロインであるアンドレアの上司、ファッション雑誌の編集長ミランダの朝の定番コーヒーとして登場します。米国でも事情が変わってきているようで、朝の忙しい時間にスターバックスでテイク・ツー・ゴーの客の列に並び、バリエーションコーヒーを求める女性が増えているようです。映画の中のアンドレアはファッション誌のスタッフである特権を生かし、列につくことなくミランダのためカフェラテを買うのですが。女性の人気は日本と同じくコーヒー・バリエーションであるのは変わらないですね。
これらの女性パワーがスターバックスを筆頭とするシアトル系のセルフサービスのコーヒーショップを支えている事は間違いないでしょう。現在のコーヒーショップの客層を見てみますと昔は8対2程度の女性比率であったものがスターバックスでは女性比率50%を超え、60%、70%という店も見られます。
現在スターバックスは全世界37カ国で12,440店舗(2006年11月6日付IRレポートから)となっていますが、とあるコーヒーメーカーの方にお伺いした話ですと、すでに日本のコーヒー豆の購買量とスターバックス一社の購買量が同じ程度だそうで、質の良い豆を日本、ドイツ、スターバックで奪い合っているという話を伺いました。
さて、ここまではコーヒーにまつわる日本と世界の情勢です。
最初の戻りまして、新しいコーヒービジネスを考える場合、何を基準として考えるかと言いますと。
●コーヒービジネスは香りのビジネスである。
●文化創造のビジネスである。
●情報交換、交流などなど場を提供するビジネスである。
●女性を取り込むビジネスである。
の四つの基準を考えて見るのが良いようです。
「香り」、「文化」、「場」、「女性」がキーワードです。多くのレストランと同じく女性がキーワードとなっています。このことからコーヒーショップが、あらゆるレストランと競合関係にある事が解ります。女性をどう取り込むか、ここが肝心です。
そのキーワードが「香り」ではないでしょうか。
昔、かなり昔になりますが、私がアルバイトをさせていただいたコーヒーショップのオーナーに教わったのは「喫茶店はコーヒーの香りをだせ」でした。当時。一部の店でサイフォンを使う以外ほとんどの店ではネルドリップです。また普通の喫茶店では一度に20杯分或いは50杯分ほどコーヒーをたてていました。それを一杯づつ小さな鍋で温めてサービスするわけです。
当然、店舗終了時にコーヒーがまったく無くなると言うことはありません、どうして少し残ります。本来ならそれは捨ててしまいます。しかしその店は残します。もちろん翌朝そのコーヒーを売る事はありません。朝一番にガスコンロに鍋を置きそのコーヒーを沸かし香りを店内に充満させます。ドアの隙間から香りが店の外へと広がります。その間に朝一番のコーヒーを立てるのですが、古いコーヒーであっても香りに引かれて顧客が店へ吸い込まれるというわけです。
ところで現在成人の喫煙率は29%程度だそうです。
少し前まで、とあるチェーンのコーヒーショップの扉をくぐるとコーヒーの香りではなく煙草の匂いしかしなかったのですが、喫煙率の減少――特に20代で減少していることと、50代では健康の為の禁煙でしょうか喫煙率が特に減少しています。――で扉を開けていきなり煙草の香りと言うことはないようです。それでもコーヒーの高い香りは望めません。もちろん。扉から表まで漂う事は考えられません。
香りがキーワードである事は承知している筈ですが。
以下次号





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