ノーベル賞受賞者の精子バンク

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本屋で上質なSFを捜すため早川書房の文庫コーナーへ。で、「ノーベル賞受賞者の精子バンク」が目についた、そう言えば昔、そんなニュースを聞いたような気がする。が、定かでない。

 

レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイスは1980年正式に発足、設立者が1997年他界してその2年後の1999年閉鎖されたそうだ。そう、閉鎖されてからまだ10年と経っていない。運営中に217人の子供が生まれたそうだ。

 

ここで、興味を引いたのは「ノーベル賞受賞者の」という所だが、一読して、精子バンクの問題を含め様々な問題を知る事となった。

 

結論から言うと「ノーベル賞受賞者の精子」を元に人工授精して生まれた子供が天才となり、人種改造に役立ったかどうかと言うと、関連性の判断がつかないという事らしい。天才とか知性は環境とDNAどちらにより多く依存しているかの判断がつかないという事だ。

 

ただし、このルポルタージュの作者はジャーナリストであり、学究の徒による学術的研究の成果ではない。

 

しかし、問題はそこにはなく、例えば米国において第二次世界大戦後、ヒットラーの誤り―劣等種族と勝手に断じての大量虐殺―を、知的障害者、犯罪者などの断種を立法化し、実際に断種を行なったという事、世界大戦という大きな犠牲を払っても、人間は時として同じ過ちを犯すものであるらしい。

 

また、今年2007年10月に物議を醸した「黒人は知能が劣る」というジェームズ・ワトソンの言葉は、過去においても幾人かの科学者の間で「人種による知的能力の差」に関する議論が繰り返されていたと言う事で、前言を撤回した物の、多分、今でも考えは変わっておらず、一部科学者の間では研究の対象となっているのだろう。

 

ということで、人種間の差別、精子バンクの問題、親と子の関係などなどいろいろ考えさせられた。

 

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