長野の酒メッセ

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久しぶりに日本酒をいろいろ試させていただいた。まずは各藏元の純米酒を試飲、とは言っても80程の藏元が集合です、これを全部飲んじゃうと完全に酔っぱらってしまいますので、口に含んで味わった後、もったいないのですが、吐き出します。


ワインのテイスティングで使用するスピトゥーンのようにそれ専用の容器はないのだろか、でも、バケツに杉の葉が入れてあったのは、さすが日本酒のテイスティング会場と雰囲気があった。


純米を一回りして、次は同じく純米だが吟醸と大吟醸を試させていただいた。途中でどぶろく、古酒があるとこちらも。その他、日本酒を凍らせて水分を除去し凝縮した物とか、変わった物が幾つかあったのでこちらも。


途中、吐き出さずに二つ三つ飲んでしまったのもある。(^^;


総評としては、全体に酒の味が濃くなっているような感じがした。サラリとした飲み口の物よりも、トロリとした飲み口の物が多かったような気がする。それと辛口のオンパレードは、未だに日本酒は辛口指向が強いのだろう、しかし、アルコールが舌に刺さるだけで甘ったるさが残ってしまう、辛口とは違わないだろうか。


今回、80程の藏元が参加していると言う事だが、確かな方向性と強烈な個性を感じたのは二三の藏元のみという寂しい結果だった。日本酒では酸はマイナス要素になると伺ったがその酸を残した酒(きれいな酸を)と言うのは面白い試みだと思った。


それとは別に80%精米という酒を造っている藏元が幾つかあったが、これも、面白い試みだ。和食の世界で京都嵐山の吉兆と言えば、一つの頂点ではあると思うが、その総料理長の徳岡さんが先日の世界料理サミットで食材の持つ「アク」というのは、五味(甘、塩、酸、苦、辛)の苦み以外と違い舌のいろいろな部分で感じるという事を、京都大学の伏木先生(コク、旨味など食品科学の研究者)にうかがって、料理に「苦み」「アク」をどう活かすか研究していると話していた。


また、その世界料理サミットで、他のトップシェフの何人かは、やはり、食材を焼いた「炭」を料理に活かしていたので、トップを走る方達は同じような考え、感覚を持って、世界の食をリードしているようだ。


これを酒で考えれば米の雑味を、酒の個性、うま味に変えると言うことではないだろうか。今は精米度合いが少ない、80%精米などでも、雑味を廃した従来と同じ酒の傾向に近づけているようだが、次の段階では米の持つうま味をどう酒に活かすか、考えていただければと思う。


さて、日本全体で景気が低迷し、ここの所多くの方の可処分所得が右下がりの状況ですが、日本酒の価格は逆に上昇傾向にあるようだ。折角ユーザーの日本酒離れが少し収まって、消費が多少なりとも上がり始めているのだから、特別な造りの酒とか吟醸酒と別に普段テーブルに乗せるリーズナブルな純米酒がないかと期待したのだが見つからなかった。


私の勝手な思い込みだが、ワイン、ビールと同じ醸造酒である日本酒は「米と麹と水」これだけで造って頂きたい。味の調整のためにアルコールを添加した物などは、第二のビールとか第三のビールというように日本酒とは別のカテゴリーで考えたいと思っている。


ということで、関係者の方がこのエントリーを見ていたら、普段使いのリーズナブルな純米酒の登場を期待しているユーザーがいることを覚えておいていただきたい。:-)

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