Recommend Books: 2008年4月アーカイブ

日本の「食」は安すぎる

 

食の安全はどこまで信用できるのか」を読んで、どうも消費者に責任を押しつけるような感じに違和感を覚えた。そこにまた『日本の「食」は安すぎる」というこの本が目についた。


さて、著者が言わんとしていることは題名その通りで、日本の食を守るためには消費者の買い支えが必要だと言うことだ。安いだけの物を買い求めるのはそろそろ止めにして価値相応の価格の物を買うことで、生産者が相応の利益を出せるようにしないと、日本はやばいよと言うことだ。

 

何がやばいかって、そりゃ、今の現実と、将来への不安でしょう。

 

確かに、前提条件を変えれば、著者の主張には賛成できる、が、しかし、日本の食品はまだまだ世界の水準からすると割高であるのはデータが示している。衣食足りて礼節を知ると言う事は世界の共通認識である。衣食足りざれば、心は麻痺して「偽装」という誘惑に打ち勝つことはできないことが多い。

 

つまり日本の食品の物価が世界の水準に近づき、その中で生産者が適正利益を出せる仕組みが出来上がった時、生産者は安心してその仕事に邁進でき、消費者は、安全で安心できる質の高い食品を手にすることができるだろう。

 

ということで、どこに基準を置くかと言う事だが、まあ、やはり庶民感覚は大切だよね~!

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食の安全はどこまで信用できるのか

 

ビジュアル図解食品工場の品質管理 DO BOOKS)などの著書のある河岸 宏和さんの新著である。

 

著者は様々な加工食品の工場の現場、管理を経験後、現在は流通業界で品質管理を行なっている、まさに加工食品の全てに精通している。

 

ということで、行なわなくては経営が成り立たないため、やむを得ず(消費者不在の論理で許容できない)行なわれている、また、行なわれていたなど様々な事例を取り上げて、その偽装を告発し、正直な製造業者もいるが、そうでない者もいるから、消費者自身がそれを見抜けるようにならなければ、偽装は減らないだろうと結論づけている。

 

しかし、これには何か違和感を覚える。全ての生産者、製造業者、流通小売業者は原材料の安全性を確保することを消費者から委託されているはずである。

 

つまり我々はその役割に於いて、己の従事する仕事を全うすることで社会に対する責任を果たす、それが食に関わる産業の生産者、製造業者、流通小売業者の場合は適正な価格で安全な製品を提供する事であるだろう。

 

もちろん人間は弱い物である、ずるもしたいだろうし、ずるもする。しかし、如何なる産業であろうともその所属する業界内には自浄作用があるはずだ、でなければ、その産業は滅びるだろう。

 

果たして食産業界はそのような末期的な状態にいるのだろうか。

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