
新宿西口のヨドバシカメラのある一角、甲州街道から入った地下一階にある店である。ここはカフェとは言うのだが、ボクの中ではドライカレー屋さんとして認識されている。レストランというのとは違うし、カフェと言うより喫茶店というのが相応しいかも知れないけどね。
昔、喫茶店のドライカレーと言えば、カレー粉で炒めたピラフが相場ではなかったかと思うが、このカフェハイチのドライカレーはそれとは一線を画して、挽き肉とたまねぎを炒めて、スパイスで味付けをしてスープのないカレー=ドライカレーと言う事だろう。
この店を知ったのはいつ頃だろうか?もう20年も前か、或いはそれ以前かも知れない。狭い階段を地下へ降りてドアを押し開けると、客席が20席あまり。ハイチの名前の通りどこか南国風のインテリアに、木彫りの人形などが飾られている。昔懐かしい民芸風の喫茶店の風情である。民芸風と言ってもそこはハイチであるから和風とは違っている。
いつも、狭いテーブルの席について「ドライカレー」と注文をする。いつもとは言ってもそんなにしょっちゅう行く訳ではない。特に近頃新宿への足が遠のいてからは、2年に一度か3年に一度くらいだろうか。
四角い皿に丸く平らに盛られたご飯の上に、ドライカレーがなんというか、スポンジケーキの台にクリームを塗りつけるような具合にのせられている。近頃でこそ、気をつけて探すと、このカフェハイチ風のドライカレーを見つけることはできるが、最初に出会った時は、え!?これがドライカレー!と思った物だ。それまでは家庭ではカレー粉で炒めた焼き飯、喫茶店では同じくカレー粉で炒めたピラフだったからねぇ。
と言う事で、カレー粉で炒めた焼き飯とかピラフ、あれは今ではドライカレーではない。よね。と思っている。
食後にはコーヒーがついてくるがこのコーヒーも独特な薫りがする。その上、香り付けのためのブランデーを砂糖とミルクと一緒にセットとして持ってくるのも、なにやら昔懐かしい喫茶店風であろう。こんな喫茶店に日がな一日腰を据えて、昔の物書きは小説を物にしたのかも知れない、なんて、ね。
まあ、新宿へ来る機会があったら一度はカフェハイチのドライカレーを試してみることをお勧めする。:-)




