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明けましておめでとうございます。

2011年は未曾有の大災害がありました、東北地方太平洋沖地震です。地震による被害、津波での被害、また、それに起因する福島第一原発の事故により引き起こされた放射性物質による土壌の汚染、農畜産物、水産物の汚染は未だ終息が見えません。

地震、津波により被害を受けた家屋などの瓦礫の処理も遅々として進んでないようです。また、政府発表によりますと福島第一原発は冷温停止をしたと言うことですので、一段落したことになりますが、放出された放射性物質による汚染を除去する事は未だ敵いません。

放射性物質により汚染された田畑での作付けを取りやめる積もりでいた農家の方も、政府自治体の検査により大丈夫だという情報により作付けを行ない収穫をしたものの、やはり、放射性物質による汚染は免れず収穫した全てを廃棄しなければならない等という場面もありました。

2010年に壊滅的な打撃を受けた宮崎県も回復はまだ先の見通しであり、加えて、昨年は大地震による被害です、今年2012年にはこのような大災害のないことを祈ります。

さて、大災害により日本の経済は停滞ムードでその影響を大きく受けた外食業界でしたが、年末に近付き徐々に客足も回復をしてきたようで、売上も昨年並の店が多く見られました。春先の影響を考えるとかなり盛り返したのではないでしょうか。

今年の業界を占ってみたいと思いますが、まず最初に、例年の如く明治神宮に初詣に参りましたら、パンケーキのエッグスンシングスには長蛇の列が出来ていました。未だパンケーキの人気衰えずと言うところです。

ここの所グルメバーガーの出店で新しいハンバーガーの需要が喚起されました。そのハンバーガー業界はウェンディーズの再上陸もあり、年末にオープンしましてまずまずの出足であるようでした。ハンバーガーは今年も面白い展開をしそうです。

ここの所、目につきますのはワインを取り上げたカジュアル・レストラン、ワイン・バー、居酒屋の台頭です。

焼酎のブームが去ったという事とハイボールの人気も一段落、日本酒の人気も回復基調ではありますが、それを上回るのがワインの人気であるようです。

ワインに注目してラーメン店でありながらワインを提供する店もあり、ワインを一部のワイン好きが集まる店舗に独占させておくのは勿体ない、リーズナブルに良いワインをメニューに載せることで、客単価のアップをはかり売上を押し上げる事ができると考える人が多くなったようです。

また、海を隔てた隣国である中国は大ワインブームです。ヨーロッパ始めワイン生産国の中国への売り込みは凄まじい物があり、日本のマーケットよりは中国へと草木もなびく状態です。しかし、その中国の観光客が押し寄せる日本です、日本のワインの消費に中国の観光客が一役買っているのではなかと言うのは穿った見方でしょうか。

ともあれ、国産ワインも品質が向上し、生産量も増えています。このままワインの消費が増えることで業界の景気向上に今以上に寄与していただく事を期待しましょう。

酒税法の改正で規制が縮小され大きなブームとなったクラフトビールでしたが、大手メーカーの味には勝てず既にブームは去ったと思っていました。しかし、クラフトビールのマーケットが静かに伸びているようです。幾つかクラフトビールを扱う店も出ています。今度のクラフトビールのブームはトレンドとなって大きなマーケットを確保できるでしょうか。

さて、ここ数年延び続けているのが居酒屋です。しかし、昨年度の業態別倒産店舗数で一番多くの割合を締めたのは居酒屋です。大型チェーンの倒産はなく小型店舗の倒産が多くありました。

つまりは、独立開業したは良いが運営に行き詰まって閉店する店が増えたと言うことと、居酒屋にもはっきりと淘汰の時代が来ていると言うことです。

ちょっと目先が変わって気の利いた居酒屋であれば商売になった時代は過ぎ去り、確りとフードビジネスの基本を押えた店でないと生き残れないと言うことでしょう。他の業界から参入することは簡単ですが、その分競争が激しく、基本的な経営の知識と技術、それに加えて弛まない努力がないと淘汰されると言うことです。

牛丼に新しい波が加わりました。三光マーケティングフーズの「東京チカラめし」焼き牛丼の店が店舗数を延ばしています。すでに30店舗を超えてまだまだ出店が続いています。この焼き牛丼は帯広豚丼の牛丼版と言うことで良いのでしょうか。帯広豚丼はもっと店舗数が伸びても良いように思いますが、牛丼各チェーンが豚を煮た豚丼を出していますので、それに喰われた格好かと思います。或いは、やはり牛の方にバリューを感じる顧客が多いのでしょうか。

ところで、ゲーミフィケーション(Gamification )という言葉をご存じでしょうか。GameとCommunicationをかけた言葉です。

これは何かと言いますと、ネットワークを使ったソーシャルゲームなどでソーシャルメディアとゲームでコミュニケーションをはかるという意味にも取れますが、Education(エデュケーション:教育分野)にゲームの要素を取り込んで成果を上げている例があるように、コミュニケーション、マーケティングにゲームの要素を持ち込もうという風に解釈する方が良いでしょう。

フードビジネスで考えますと、顧客と店舗、店舗スタッフとのコミュニケーションにゲームの要素を少し加えて、より親密な関係を築くという風に考えます。つまり2011年の今年の漢字「絆」をお客様と店舗の間に築き上げるという事です。

Webサイトで割引券を提供したりメールマガジンでクーポンを送るのも良いでしょう。ツイッターでツイ割りをツイートするのも良いでしょう。しかし、それが本当にお客様との店舗の間の絆作りコミュニケーションに役立っているでしょうか。

今まで、クーポン券を無差別に配って販売促進を行なっていたのを止めクーポン券の内容を顧客が得した感を得られるように良くし、その変わりに、顧客が店のスタッフと協力してゲームで勝ちを収めなければクーポンは手に入らない、などのように使えるのではないでしょうか。ゲームはクイズでも良いでしょう、顧客の好みそうな物であれば良いわけです。

グループで参加することを前提として、勝てば、グループ全員を招待する。それもワンドリンクだけとか、一品サービス等ではなく、全て無料にするなどのインパクトのある景品の提供を行なうのが良いでしょう。但し、コミュニケーションにゲームの要素を加えると言うことで、あくまで、店と顧客のコミュニケーションに役立つような事を考えなくてはいけません。

ゲーミフィケーションにより、顧客という集団ではなく、一人一人の顧客にフォーカスして関係を築き、○○さんや△△さんという個人の優越感と達成感をくすぐり実際の利益を得ていただく。それで○○さんや△△さんにリピーターになっていただければ良いわけです。難しすぎてもいけないが簡単すぎるのは面白くありません。また、ソーシャルメディアを使ってやるのも良いのですが、ソーシャルメディアは単なる道具です、使っても使わなくても良いのです。

しかし、店舗のスタッフと顧客の数を考えますと、ソーシャルメディアを使うのが、一人一人の顧客とコミュニケーションを取るには都合が良いのは確かです。ソーシャルメディアを使わなくてもPCを使って個々の顧客データの管理は必須になると思います。ならば、ソーシャルメディアを使う方が良いのではないでしょうか。

それがTwitterであるのかFaceBookとかGoogle+、或いは自前でSNSを築くのも良いかも知れません。Twitterなどを使いますと、他の企業に顧客データを預ける事になりますので、自前でSNSを築いて顧客データを管理するのが良いように思いますが、ツールとして常に新しい機能の追加を行い時代に即して維持するためには、IT企業でなければ自社で運営するには荷が重いでしょう。

ツールとして割り切ってTwtterなどのソーシャルメディアを使うのが良いかも知れません。

と言う事で、イーコンセプトの掲げる今年2012年のキーワードは「た、ち、つ、て、と」戦略です。

2006年:「フード」「ムード」「ハード」「ノード」「カード」の「ドッドッド」
2007年:「境界」「驚嘆」「共感」の「キョウ」
2008年:「活気(かっき)」「活句(かっく)」「滑沢(かったく)」の「カツ」
2009年:「満足、魅力、無敵、明快、目標」の「ま、み、む、め、も戦略」
2010年:「つ=土の香り」「と=飛びっきり」「い=一番店」twitterのツイートならぬ「ついと戦略」
2011年:「賛同、しなやかさ、素直、成果、素材」の「さ、し、す、せ、そ戦略」
に続きまして、「た=弛まぬ努力で」「ち=力を溜めて」「つ=次のステップへスタッフ一丸となり」「て=手を携えて」「と=飛び上がる」、弛まぬ努力で力を溜めて、次のステップへスタッフ一丸となり、手を携えて飛び上がる。「た、ち、つ、て、と戦略」で行きましょう。

本年も皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
新年明けましておめでとうございます。


昨年は宮崎で発生した口蹄疫が九州地域を浸食、さらに全国へ飛び火するかと危惧しましたが、宮崎及び隣接地域の方々、また、自衛隊、全国からのボランティアの皆さんの奮闘努力により、宮崎県内で終息を見ることができました。

しかし、経済的なダメージは畜産と合わせて、農産、観光などあらゆる分野に及び、宮崎県は経済損失を2350億と試算しています。全国のレストラン、流通小売業などで宮崎の農産物等を使った宮崎県応援フェアを開催するなど多くの善意が寄せられていますが、壊滅的とも言える打撃を受けた宮崎県の畜産業界が復活するように、今暫く、宮崎県を応援するのが良いようです。

さて、昨年2010年11月14日にTTP(環太平洋連携協定:Trans-Pacific Partnershipまたは環太平洋戦略的経済連携協定:Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)交渉参加9ヶ国の首脳による会合が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の最終日に横浜市で開催され、APEC議長である日本の菅首相もオブザーバーで参加をしました。

米国オバマ大統領が会合の議長を務め、2011年11月ハワイで開催されるAPECまでに交渉の妥結を目指すことを参加9ヶ国で確認をしました。

その後2010年12月6日~10日までニュージーランドのオークランドで開催された第4回目であるTTPニュージーランド・ラウンドへのオブザーバー参加を申し出でた日本ですが、会合は交渉参加国のみとするとの事で日本の参加は認められませんでした。

日本は未だTTPへの参加を表明していませんが、参加の意向を明らかにしているコロンビアとカナダもニュージランド・ラウンドへの参加は認められていません。尚、カナダについては米国と他の参加国から未だ準備が整っていないと通告を受けています。

※TTPとは2006年5月ニュージーランド、チリ、ブルネイ、シンガポールの4ヶ国間で発効した経済連携協定であり、加盟国間の経済制度、つまり、サービス、人の移動、基準認証などに於ける整合性を図り、貿易関税については例外品目を認めない形の関税撤廃をめざしている。

※現在の交渉参加9ヶ国:ニュージーランド、チリ、ブルネイ、シンガポール、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア

さて、菅首相は日本のTTP交渉参加に向けて関係国との協議に着手することを正式に表明しましたが、ご存じのように、農産、畜産、水産関連団体の猛烈な反対に遭いTTP参加を決議するまでには至っていません。

TTPという関税撤廃の自由貿易が日本を含め参加各国を豊かにする事は理解できても、確かに、今の日本に措いて農産、畜産、水産に従事する方々の首を絞めることに繋がるのは否めません。

日本のGDP(国内総生産)は2010年に中国に抜かれ3位になった物のそれまでは2位をキープし、裕福な国という事になっています。しかし、PPP(一人あたりの購買力平均)では世界の25位約3.4万ドルであり、1位のカタール約8.8万ドルの50%にも満ちません。

このPPPの3.4万ドルは物価や為替変動の影響を取り除いて算出された為替レートによりドル換算されています。日本は平均で一人あたり3.4万ドルの購買力を持っていると言うことです。しかし、物価を考慮していないと言うことは、日本のように物価、生活コストの高い国では、実質的に購入できるサービス、物品は生活コストの安い国と比べて少なくなります。

この高い生活コストを下げる為にはTTPへ参加する事が有効ではないでしょうか。衣食住この基本的な生活コストが下がれば、医療、福祉などのサービスコストも下げるでしょう。下がらないまでも可処分所得が増えますので、より多く、より良いサービスを購入することが可能となります。

また、TTPへ参加する事で輸入国の関税が撤廃され製品価格が下がり輸出を今まで以上に延ばすことでできるでしょうから、GDPは向上し個人所得が増えPPPを上げる事ができるはずです。

ちなみに、政府の各省庁の試算では農水省はGDP11.6兆円の損失と雇用340万人減(但し、農家の廃業による減産に未対策の場合)、経産省はTPPに不参加の場合は参加した場合に比べてGDP10.5兆円減と雇用81.2万人減(但し、韓国が米中EUとの間でFTA締結された場合としていますが、既に米国EUとは締結済みです。)、内閣府はGDP2.4~3.2兆円の増加と省庁により資産額が異なっています。

農水省の試算がそのままだとは思いませんが、確かに農林水産業は大きな、大きな打撃を受けるでしょう。しかし、関税撤廃の自由貿易は避けて通れない道筋です。政府の「食と農林漁業の再生推進本部」から始まる、政府の対策が農林漁業の再生を可能とすることを願いましょう。

さて、米国の動向を見てみましょう。NRA(National Restaurant Association:全米レストラン協会)よる、American Culinary Federation(米国司厨士協会)のメンバーである1527のシェフに対する調査では、2011年米国のレストラン、フードのトレンドは以下のようになっています。

相変わらずの健康志向ですが、栄養バランスの取れた子供向け食品の需要が増え、また、子供向けサイドアイテムへの野菜、果物を多用するなど、素材への関心が高まっています。素材への関心は、アレルギーフリー、栄養素などへの関心から合わせて作り手への関心が見て取れます。

また、産直素材への関心、合わせて、オーガニック素材、産直素材を使った熟練職人によるチーズ、ハムなど加工食品への関心も増えています。さらに素材への関心は、シェフ自ら菜園、農場を持つレストランの増加と、顧客の支持の増加に繋がっているようです。

この地元産、作り手への関心が、地ビール、地ワイン、更には手作りリキュールとアルコール飲料であるハードドリンクにまで広がっています。

また、ソースなどの加工食品であっても、レストランの自家製ソース、新鮮素材による作りたてのソースへの関心が高まっています。

更には環境問題への関心が、サスティナビリティー、サスティナブル素材への関心、その一つの現れ方はスモールポーション。量を減らして価格を安くと言う顧客の要望もあるようですが、それに加えて健康の為の食べ過ぎ防止と、食べ残しによる食材破棄をなくすことで環境負荷を低減させる事への関心となっているようです。もう一つは基本に戻ったシンプルクッキングの潮流もあります。

しかし、それとは異なった、新しい素材の扱い方への関心もあり、例えば紙のように薄く加工したポーク、柔らかく小さく加工したビーフなども好まれているようです。また、アジアの調味料、中東のスパイスなどを使ったエスニック風味の朝食が顧客から望まれ始めています。

と言うように、日本のフードビジネスのトレンドと重なるところが大いにあります。また、それとは違ったトレンドもあるように思えます。

さて、日本で昨年のトレンドは低価格です。1000円でべろべろに酔える、1000ベロ居酒屋の台頭がそれに当たるのでは無いでしょうか。居酒屋ではありませんが、300円均一のバーと言えば銀座300(スリーハンドレッド)がその先駆けだと思います。そのフォーマットを参考に、今では、大手居酒屋チェーンも300円均一、280円均一などに参入しています。

また、15分単位で飲み放題食べ放題の定額制居酒屋(15分375円)もできています。更には、酒を売るべき居酒屋で焼酎が無料という信じられない店まであります。無駄な宣伝広告費を使うくらいなら、その費用を顧客に還元するという事のようです。確かに、少額の宣伝広告費に費用では費用対効果の面で思うように顧客を取ることができず、「焼酎無料」というインパクトのある口コミが広がる方が顧客を獲得する事ができるでしょう。

しかし、先日TV番組で、270円均一の金の蔵Jrなどを展開する三光マーケティングの平林社長が、次の展開を模索、低価格居酒屋の次の手を打ち始めているらしい話しが見えました。また、フードビジネスを取材するジャーナリストの方々の中にも、低価格居酒屋の次の芽を見ている方もいます。

確かに低価格居酒屋も少し行きすぎの感がありますし、低価格にこだわる為、インテリアは二の次になっているところも見受けられます。

安く酒さえ飲めればよいと言うお客様もいるでしょうが、そうでないお客様が多いはずです。高級店には行かないけれど、安く、実質一辺倒と言うのではなく、仲間、友人と酒を飲むと時に少しは遊びが欲しと思うのがお客様です。と言うことで、1000ベロ居酒屋の反動として、プチリッチな店を求める声が聞こえてきます。

しかし、銀座の300(スリーハンドレッド)は決して、価格だけの店ではありません。欧米であれば、ホテルのバー、或いは街角のバルで一晩中でも立って飲みながら話しをするという場面を多く見受けます。つまり、酒を飲む事だけを目的とした顧客の為の店ではなく、友人、仲間とコミュニケーションをはかる場所でしょう。

でなければ、これから食事をするのに喫茶店で待ち合わせするよりは食前酒代わりに飲みながら待つとか、ちょっと時間が開いたのでとか、食事が終わって、場所を変えてその後もう少しという様な使い方の店ではないでしょうか。或いは酒屋の一角でちょっと一杯ひっかける角打ちのような使い方でしょうか。顧客にとって1000ベロ居酒屋の使い方とは違っています。

と言うことで、均一価格の低価格居酒屋は少し顧客離れが進むかも知れませんが、立ち飲みでリーズナブルな価格で本格的な料理を食べて飲めるスペイン・バル、イタリアン・バール、スタンディングバーの需要はまだまだ伸びるでしょう。

さて、それとは別にB-1グランプリで多くの人を集めるB級グルメの人気が全国に広がっています。料理にはA級とかB級とか上下のランクがあるわけではありません、B級という言い方はよした方が良いと思いますが、B級グルメは地方の独自素材を使ったカジュアルな料理であるご当地グルメと言うことです。日本各地にそれぞれ多くの人々に愛される料理があり、村おこし、町おこしの為、B-1グランプリなどのイヴェントは、ますます活況を呈して頂きたいものです。

昨年のヒット商品にはノンアルコールビールがあります。ビールを飲みたいが、ドライブ中とか、仕事中、ジュース類では食事に合わないなど様々な場面で飲まれているようです。それと違いますがハイボールの人気復活も見逃せません。シュラスコ料理のバルバッコ、モーモーパラダイスなどを展開するワンダーテーブルが「南青山ハイボール 月の兎」、たこ焼きの築地銀だこが「ギンダコハイボール横丁」などハイボールの名前を使った店を営業しています。

飲食ビジネスからは少し離れますが、スイーツの「生(なま)、半熟」が人気を博しています。生カステラ、半熟カステラの人気で、半熟、生を冠したクッキー、ロールケーキ、バウムクーヘン、ドーナツなど生スイーツ、半熟スイーツです。

また「食べるラー油」のヒットは眼を見張る物が物がありました。今では各地の素材を使った多くの「ご当地食べるラー油」を目にすることができます。あるテレビ番組でアイドルグープAKB48の総合プロデューサーである秋元康に「食べるラー油の次に来るヒット商品は何でしょう?」と問うた時「同じ系統の物はヒット商品を越えられない、別の確度から見た、別の系統の物がヒットするでしょう」と応えていました。

司会者がさらに「秋元さんならどんな物を開発しますか?」という問いには言葉を濁して答えませんでした。そりゃあ、そうでしょう。企画を立てる事をビジネスとする人に対する問いかけではありませんね。

さて、ここ数年、居酒屋甲子園、S-1グランプリなどいろいろなイヴェントが開催され、そこで上位を獲得する為に、いろいろな仕掛けを作る、コンテストの為の店作りという面が見え始めているように思います。お客様に楽しんでいただくのも良いのですが、少し無理な演出が目につき始めていませんか。

演出が強すぎますと、話しの種に一度は面白いのですが直ぐに飽きてしまいます。期間限定のイヴェントなどではそれも良いかも知れません。と言いますか、期間限定であれば派手にお客様を楽しませる仕掛けが必要です。しかし、ディズニーランドのようなアミューズメント施設はどんどん新しい仕掛けを開発し、新しい設備を整えてお客様を飽きさせることなく楽しませています。

同じ事を飲食店ビジネスで行なうのには無理があります。毎年毎年、店舗を改装したり、あらたな仕掛けを作るわけには行きません。演出を控えて、長く色あせぬコンセプトを作り、お客様が穏やかに寛げ、一時の繁盛ではなく永続させる店を作ることがお客様の為になり、また、取引先、スタッフの為にもなるのです。

と言う事で、イーコンセプトの掲げる今年のキーワードは

2006年:「フード」「ムード」「ハード」「ノード」「カード」の「ドッドッド」
2007年:「境界」「驚嘆」「共感」の「キョウ」
2008年:「活気(かっき)」「活句(かっく)」「滑沢(かったく)」の「カツ」
2009年:「満足、魅力、無敵、明快、目標」の「まみむめも戦略」
2010年:「つ=土の香り」「と=飛びっきり」「い=一番店」twitterのツイートならぬ「ついと戦略」

に続きまして、さ=賛同、し=しなやかさ、す=素直、せ=成果、そ=素材の「さ、し、す、せ、そ」戦略です。

お客様の「賛同」を得ることのできる、「素材」の力を活かしたメニューと、来店されたお客様に直ぐ〝このお店好きかも〟と思っていただける、「素直」で解りやすく「しなやかな」店作りで、取引先、スタッフ、全員の協力を得て、確実に「成果」を得ることのできる店を作り致しましょう。

新年明けましておめでとうございます。


2010年の業界展望を。


清水寺恒例の今年の漢字は2007年「偽」、2008年「変」、そして昨年末2009年の今年を現わす漢字は「新」となりました。


昨年は、米国でも一昨年末の奇跡と言えるのではないでしょうか、大統領選におけるオバマ大統領の当選による昨年初頭にチェンジの年がスタートし、日本でも流行語大賞を取った「政権交代」と奇しくも日米で新体制の年となった訳です。


しかし、「新」しい何かを生むための改革には苦しみが必要なようです。その苦しみが日本の全ての産業界を襲って、社会は苦しみ喘いでいるのが現状ではないでしょうか。年しが改まりました、何かの施策を打っていただき、少しでもこの苦しみを取り除いていただきたいものです。


さて、twitter(ツイッター)というソーシャルメディアがあります。一昨年の大統領選におけるオバマ大統領の勝利はこのtwitterなどソーシャルメディアの活用も大きな要因だと言われています。また、米国国務省はイラン情勢をアットタイムに収拾するために、twitter社へサーバーがダウンすることのないよう要請をしたと言うことも伝えられています。

もちろん、個人のtweetは新聞始め報道メディアのニュースとは事なり、その情報の信頼性も疑わしい物ではあり、主観に沿った物である事が多いのですが、それでも、報道規制によりイラン国内情報の収拾が困難を極める時に、twitterでの個人のtweetが大きな情報源であることは確かだったのでしょう。

さて、そのような内外の情報を受けて、鳩山総理も元旦からtwitterを使い始め、最初の挨拶のtweetをポストしています。

http://twitter.com/hatoyamayukio/status/7254972447


上のURLが鳩山首相のtwitterにポストされた初のtweetです。それ以外にも政治家のtwitter参加は沢山あります。必殺仕分け人の蓮舫参議院議員さんも使っています。(^^;


多くのtwitter関連の書籍が出版されています。私も「Twitterおもしろ論」とタイトルした新書版サイズのeBookを昨年末に公開しております。50ページ程度とページ数の少ない物で、かなり端折った書き方ですが、twitterの一応はご理解いただけるのではないかと思っております。


鳩山首相がtwitterを始めたとのニュースをご覧になり、twitterって何だ?と書店に走る方が多くいらっしゃるとは存じますが、その前に、まずはtwitterでアカウントを取って、使ってみることをお薦めします。

twitterの使い方に決まりはなく、140文字以内でなにがしかの文章をポストするというだけの物です。その他のルールは一般社会のルールであり、社会人として身につけたマナーに従えば良いだけでしょう。つまり、自分の使っている使い方が正解なのです。しかし、twitterはソーシャルメディアですので、どんな社会にも暗黙の了解事項があるように、twitterにも絶対ではありませんが、ユーザー同士で合意したルールらしき物があります、そのルールは常に変化する物ですが、それを良しとすればそのルールに従い、そうでないと感じたらそのルールに従う必要はないでしょう。


ということで、まずは使ってみて、どんな使い方をしているか、どんな使い方があるか体験し、そのあとで、いろいろなtwitter本を読めば、何を謂わんとしているか、自分の欲しい情報がその本に載っているかどうか判断しやすいと思います。


さて、必殺仕分け人と書きました蓮舫参議院議員も使っているtwitterですが、昨年行なわれ事業仕分けに関するtweetも多数ポストされていました。多くのtweetは己の関心のある分野、多く見受けられたのが科学分野、教育、芸術などです。


それぞれに対して仕分け人の見識は間違っている、再仕分けを要求しようなどという物が多く見受けられましたが、残念ながら「マルシェ・ジャポン」という農水省の事業も仕分け対象として廃止の裁定が下されたようです。しかし、これに対するtweetsが殆ど見受けられませんでした事が残念です。

http://twitter.com/Marche_Japon


マルシェ・ジャポン全国事務局のtweetsもこの仕分けに対してtweetsがポストされていません。


この事業の目的は、生産者と消費者を直接つなぐことで、農業従事者の販売経路の確保と、収入増、それにより食糧自給率の向上を目指す物だったはずです。しかし、これを民業に対する干渉だ圧迫だと仕分け対象として廃止の裁定をしたのです。


日本の今後を憂えるなら食糧自給率の向上は必須でしょう。政府の決定はこれからですが、問題があるなら、その問題を指摘し、改善をすればよいのです。マルシェ・ジャポンの存続を願います。


さて、昨年、飲食業界は低価格の波が襲いました。300円弱の280円均一居酒屋、さらには200円均一居酒屋まで現れているようです。レインズインターナショナルでも「ぶっちぎり居酒屋」と名付けて、客単価を土間土間などの3000円から2100円と落とした店舗を開店させています。


その低価格居酒屋チェーンの中から280円(税込み294円)均一のジャンボ焼き鳥「鳥貴族」を訪問しました。確かに、一皿に串二本の焼き鳥はジャンボでした、クオリティー、味とも悪くはありません。それでいて、ビール一杯と焼き鳥などつまみ二品で1000円未満です。もう一杯ビールを加えても1300円に満ちません。


従来の居酒屋の平均単価が2500円程度であった事を考えると、確かに安い。しかも、安かろう悪かろうではなくバリューも感じられます。


では、人件費を削減し、客あしらいが悪いかと言いますと、そのようには感じませんでした。ごく平均的な居酒屋チェーンの雰囲気です。例えばこだわりの酒とか焼酎などはないかも知れませんが、ビール、サワー、ハイボールなどをオーダーする限り大手の居酒屋チェーンと品質に変わりがあるとは思えませんでした。


ただし、私はチェックのために早々に引き上げましたか、飲み出すと、尻が重くなり、客単価は1800円程度=6品(ビール三杯+つまみ三品)まで上がるのではないかと思います。


後は、どの程度の利益率を確保しているかです。


例えば客単価1500円とますと、ファストフード客単価から考えて3倍程度の客単価になりますし、ファミリーレストランと比べても少し高めの客単価を取っているのではないでしょうか、そう考えますと、決して、利益の取れないビジネスではないようです。


ただ、問題は、いつまでチープな雰囲気の店が顧客に支持されるかです。景気が良くなりますと、人は、気持ちの良い雰囲気に身を置きたくなります。そうでなくても、環境に敏感になりつつある顧客は今までとは違った視点で店を選ぶようになります。また、今後も増える高年齢層の顧客はより雰囲気の良い店を選ぶでしょう。


ここが、考え時です。新たな政権が、新たな経済政策を実行することで景気の良くなることを祈るばかりですが、景気が良くなった時に、この、低価格の業態が生き残る為にどのような手を打つか。利益の出ている今の内に、先を見越して対策を立てて置かなくてはいけないでしょう。


居酒屋以外に目を転じますと、商店街の片隅で、目立つことなく低価格ラーメンチェーン店の台頭が始まっています。不況の時代に強いと言われるラーメン店です。さらに低価格のラーメンチェーンは今年はさらに店舗数を増やすのではないかと見ています。


さて、相変わらずパスタは人気メニューです。スパゲティー一辺倒ではなくリングイネ、フィットチーネ、ショートパスタのペンネ、フリッジなどパスタの種類がさまざまに増えていたはずが、どういう訳かスパゲティーへ揺り戻しがあったようです。


野菜の人気は定着したようです。既存店による野菜メニューの充実に加えて、野菜を主たるメニューにしたレストランが増えています。また、ネギ、トマト、長いもその他など単一の野菜にフォーカスしたレストランが少しずつ増えています。


肉類で、鶏、豚、牛、羊にフォーカスした店があるのですから、単一の野菜にフォーカスした店ができるのも当然と言えば当然です。まだまだ、主役となれる野菜は沢山あります。新しく野菜に着目したコンセプトの店は如何でしょう。


例えば人参、大根、白菜などなど。とは言っても、その野菜だけを使う訳でもなく、ベジタリアンの店にするのでなければ、肉、魚、他の野菜を脇役として効果的に使えばよいのです。


また、フレンチのリーズナブルな価格、カジュアルな雰囲気のビストロタイプのレストランの人気は衰えることなく、新しい店が増えています。さらに、スペイン料理を提供するバル・タイプでカジュアルなレストランが昨年以上に目に付いてきました。


これは、やはりエルブリのフェラン・アドリア氏の影響大と言わざるを得ません。昨年早春に行なわれた、世界料理サミット2009 TOKYO TASTEには世界の蒼々たるトップシェフが集合しましたが、中でもフェラン・アドリア氏の人気はやはり絶大なようでした。


デモンストレーションでの料理はまさに、新たな感覚の料理の。そのアイデアの斬新さ、食材に対する拘りなど、会場に集まった多くの料理に携わる方々に大きな刺激となったはずです。


中央農業総合研究センター所長である農学博 士丸山清明氏の提唱する地産地消、地域の活性化、食糧自給率の向上を目指す「緑提灯」への加盟店舗が2500店舗を達成しています。また、この緑提灯の蒔いた種が、はるか佐賀の地で新たに芽を生んで「うまか提灯」として唐津市により地産地消、地域振興の一役を担い始めようとしています。

http://d.hatena.ne.jp/hidekun1188/20091221/1261363394


地域毎にこのように行政を巻き込んでの運動が広がることが、本来の地域振興、地産地消であり地域の農業振興が食糧自給率の向上に寄与する物と考えます。この例が各地方の方々に広がることを期待します。


さて、パスタに代表される粉食の人気は相変わらずです。かく言う私もNo-Knead BreadならぬNo-Knead Pizzaを毎週のように焼いていただいていますが、粒食が静かに浸透し、白米と玄米どちらかが選べる店が増え、さらに五穀米、十穀米などを提供する店もかなり増えていますが、さらに米粒、豆粒などの穀物食が増えることが予想されます。


女優の大桃美代子さんも2004年新潟県中越地震で被災し、地震の復興活動を始め、「復興に向けて頑張っている魚沼を全国の人に知ってもらいたい。」と、「桃米」とい言う黒米(「朝紫」という古代米)を生産して販売をしています。


ハードドリンクではワインの人気は多様性を見せて、フランス、イタリアに次いで第三位だったスペインワインが二位のイタリアを抜いて第二位に躍り出ています。相変わらず、シャンパーニュの人気は高いのですが、スペイン料理の人気もあり、スペインのカヴァがこれもイタリアのスプマンテを抜いて第二位の輸入量となっています。昨年から陰りを見せた焼酎のブームは一定の水準に落ち着いたようです。


人気を回復しつつある日本酒ですが、地方の造り酒屋、酒造りの専門家である杜氏集団が高年齢化したことで、新時代の経営者自らが酒造りをするようになって、個性有る日本酒が増えているのも見逃せません。


日本酒は、食中酒として魚介類には抜群のマリアージュを見せますして、肉類と合わせても料理の味を壊すことなく引き立てます。和食だけでなく、フレンチ、イタリアン、中華などなど日本酒をメニューに取り入れる良い機会ではないでしょうか。


しかし、個性有る日本酒が増えているのは確かですが、多くの藏元は相変わらず、淡麗辛口な日本酒造りを目指しているようです。ワインが葡萄の持つ香り、味わい、さらにはそのワイン畑の風景を思い起こさせるテロワールを活かすワイン造りをしていることと対照的なように思います、ワインに負けない米の味を生かした華やかな日本酒ができると良いのではないでしょうか。


日本の生んだ寿司が海外で様々な変化を生んでいますが、海外においても日本酒の生産が今以上に盛んになれば、日本人の考える日本酒とは違った日本酒Sakeが造られて、日本生まれの日本酒が海外マーケットを失うことになるかも知れません。


と言う事で、イーコンセプトの掲げる今年のキーワードは

  • 2006年:「フード」「ムード」「ハード」「ノード」「カード」の「ドッドッド」
  • 2007年:「境界」「驚嘆」「共感」の「キョウ」
  • 2008年:「活気(かっき)」「活句(かっく)」「滑沢(かったく)」の「カツ」
  • 2009年:「満足、魅力、無敵、明快、目標」の「まみむめも戦略」


に続けてtwitterのtweetではなく「ついと」を提案します。


お客様をお迎えするために「つ=土の香り」のする新鮮な野菜、食材を使った「と=飛びっきり」のメニューと、素朴なおもてなしで、地域「い=一番店」を目指しましょう。


ちょっと順番が違いますが、ご愛敬とお許し下さい。(^^;

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 

一昨年2006年8月に創刊いたしましたeMagazineもこの新年号で通算18号目となります。毎号毎号、多く方々にご愛読いただいていますことは私たちの大きな喜びでございます。執筆者、編集者一同になりかわりまして皆様に感謝とお喜びを申し上げます。

 

新年第一号も1月10日一般公開の予定です。乞うご期待!

 

京都、清水寺で毎年恒例のその年の漢字、昨年は「偽」でした。

 

様々な業界での偽装が明るみに出て、私たちの携わる食の業界でも賞味期限切れ食材の悪用、賞味期限の付け替え、表示義務違反、表示間違いなどなどが明るみに出ました。まさかと思う老舗メーカー、老舗料亭、世界を代表するフードサービスチェーンの日本支社においても一部店舗の賞味期限切れ食材の使用などが明らかとなりました。

 

今年はそんな事がない年でありますようにと祈りますが、まだまだ、社内、パート、アルバイトさんなどからの告発は終わらないように思います。人は強くありません、誰でも時として「ずるをしたい」と思う物です。そこで、人に強くなれというのもそうでしょうが、人の気持ちに魔が差した時、ずるができないシステムを作っていなければ、1000件の内1件、10000万件の内1件でも、ずるが行なわれれば、間違ってずるをしてしまえば、うっかりと間違えれば、それは罪を犯した事になるのです。

 

PAさんに大きく依存しているレストラン・ビジネスです。人を使う以上どのようにしてリスク・マネジメントを行なうか、愚鈍な程に実直にリスクを回避する事が今年の大きなテーマとなりそうです。

 

昨年「あれ、どうして」と感じたのが賞味期限の付け替えなどに付随して展開された「消費者は賞味期限などに依存せず、賞味期限切れだからと言ってすぐに食べられない物ではない。自己の感覚を鍛えて、自己責任で消費せよ」という一部の主張です。確かに賞味期限に依存、過信して賞味期限切れの食品をすぐに廃棄処分する人がいない訳ではありません。

 

賞味期限とは本来「食品メーカーが自社の食品を美味しく安全に消費できる期限を科学的な根拠に基づいて決定した物」であるはずですが、主張の通り、例えば食品メーカーが科学的な根拠に基づいて6ヶ月の賞味期限を持つと判断した商品に、3ヶ月の賞味期限を付ける事がある事は確かです。この場合は賞味期限を過ぎてもまだまだ美味しく安全に食べられるの事は確かでしょう。

 

それじゃあ、賞味期限の付け方が悪いよねと、果たして、この食品メーカーの賞味期限の付け方を非難できるでしょうか。私には、ビジネスにおけるリスクマネジメントを考えれば非難できる物ではありません。顧客が賞味期限を切れた商品を消費し、万が一食中毒などの被害に遭った場合にも、その食品メーカーは責任を逃れる事はできません。そのため安全率を加味し、ぎりぎりの賞味期限を付けずにリスクヘッジを考慮した日付を付けてしまいます。これを非難するのは酷というものでしょう。

 

さて、消費者に各メーカーごとの賞味期限に対するリスクヘッジの情報は公開されません、そのため消費者が実際の賞味期限を知る事はまずありません。その食品メーカーの関係者でもなく、またそんな情報を公開することなく、リスクを自分で負いなさいとは無責任極まりないと思います。「賞味期限が過ぎた物を自己責任で食べろ」と、その主張を真に受けて賞味期限切れの食品を消費して食中毒などの害を被った被害者に、食べろと主張した人は「自己責任だといってるでしょう、私は知りません。」と、言ってすますつもりでしょうか。責任を取れない、また、取るつもりのない主張を展開する事が責任ある態度でない事は明白です。

 

となにやら、かたい話をしてしまいましたが、さて、昨年のレストラン・ビジネスで見られたトレンドは「メガ」○○です。つまりスモールポーション(ハーフサイズ・ポーション)のトレンドとは正反対の大盛りメニューです。TV番組では大食いもアイドルタレントが活躍し、その食べっぷりの鮮やかさが高視聴率を稼いだようです。

 

しかし、日本はますます少子化、高齢化社会に向います。やはり「メガ」の流れがあるものの、スモール・ポーションという大きなトレンドを凌駕できない事は間違いありません。スモールポーションで皿数を増やし、その上で、顧客の要望に応じて皿数の調整ができるようするのが良いでしょう。皿数を増やさないのであれば、客単価を落とさないためにも、素材の質を高めて価格を維持する必要があります。

 

さて、メガ以外のトレンドです。まず、ラーメンは相変わらずの人気です。その中のエポックは吉野家のびっくりラーメンの買収です。低価格ラーメンと言えば幸楽苑。ほぼ同じ土俵で展開する幸楽苑とびっくりラーメン、これからの出店競争が激しくなるでしょう。こうなりますと、なかなか個人店で店舗物件を取得するのが難しくなりそうで、脱サラ、独立組のラーメン屋からチェーンのラーメン屋への転換がますますはかられるでしょう。

 

もつ鍋。第一次のブームの折には、猫も杓子ももつ鍋をメニューに取り入れ、あっという間にブームは去りました。ジンギスカンのブームと同じです。しかし、一昨年あたりから少しづつ復活を見せ、昨年は静かではありますが新店舗が何軒か出ています。また、そのもつ鍋と似たちりとり鍋=こちらは大阪発祥です、の店も出ています。今年もまだまだもつ鍋のブームは続きそうです。

 

マクロビオティック、玄米食、五穀米、豆を使った惣菜などなどが、健康、粗食、素食、ローカロリーなどのキーワードに載って広がっています。健康への関心は大きなトレンドとしてビジネスチャンスとなっています。そのトレンドに合わせて医食同源という中国の考え方を取り入れた中国薬膳士のプロデュースする店も出ています。高齢化社会という事もあり、今年もますます健康がトレンドとなるでしょう。

 

パスタも相変わらず好調ですが、生パスタがブームも落ち着きを見せているようです。しかしパスタが売れるメニューである事は間違いありません。スパゲティだけに止まらずパスタの領域を広げると新しいメニューの可能性が広がります。

 

海外からの旅行客の目当ての一つに和食があるそうです。ミシュラン・ガイドの東京版が昨年末出版されました。初版12万冊が一週間もしないうちに完売です。日本語版、英語版ともにAmazonでは予約待ちとなり、配達は今月(2008年1月)中旬以降か来月初めとなっています。もちろん、和食を堪能するためだけに旅行をする人は少ないでしょう。しかし、ビジネスなどで来日される方の意識の中には和食がきっとあります。来日し日本に馴染みのない方は日本の誰かに推薦できる店を訪ねます。と言う事で、和食店はまずは日本人を大切にしましょう。次には外国の方を同伴してくれるかも知れません。英語など外国語のメニューも用意しましょう。

 

昨年は景気の好調を受けて消費の拡大が裾野まで広がる事が期待されていました。しかし、実感するには至らなかった方が多いようです。しかしながら、新しいトレンドのスポットができますと必ず集客が期待できるようです。そんなトレンドスポットを見ていますと、ちょっと贅沢なファイン・ダイニングに多くの人が集まっています。それと対極のロープライスな店も顧客の支持を集めています。中間のプライスゾーンの各店舗は競争が激化し、難しい局面に立たされるように見えました。

 

単純にハイ、ローの2極化傾向にあるようです。かといって中間のプライスゾーンからどちらかへシフトチェンジができれば良いのですがなかなかそうは行かない場合があります。中間のプライスゾーンに需要がないというのではありません、競争が激しいのです。その競争に打ち勝つために。

 

今年のキーワードは「活気(かっき)」「活句(かっく)」「滑沢(かったく)」です。

 

昨年度は「境界」「驚嘆」「共感」と三つのキーワードを上げました。一昨年は5つのキーワード「フード」「ムード」「ハード」「ノード」「カード」を上げています。それらが意味を成さないことはありません。

 

それに加えて今年の三つのキーワードです。スタッフに活気のある店は、スタッフ同志の会話、お客様にかける言葉の一つ一つが生き生きとして、お客様の耳に届きます。その生き生きした言葉は店の雰囲気を楽しげに滑らかに艶やかにして、お客様の気持ちは柔らかく華やかに艶めき大きな感動を生みます。お客様に感動を覚えていただければ、リピートするお客様は増え、売上倍増ますます繁盛する店になります。

 

取引先、スタッフ、全員の協力を得て、お客様を巻き込んで、今日から、3つのカツーー勝に通じますねーーで頑張りましょう。

 

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